【公式】NAGOYA the TOWER|専門家インタビューvol.1ページ|地上42階。「名古屋」駅最寄りの最高層タワーレジデンス。

SPECIALIST

INTERVIEW

スペシャリストが語る、
タワーマンションの可能性。

NAGOYA
the TOWERの
デザイン

建築は作品ではありません。
主役はあくまでも人です。
使う人、暮らす人、その土地の文化に
強い影響を受けながら生まれる、
結晶のようなものです。

デザイン監修 / 光井 純 Jun Mitsui
光井純&アソシエーツ建築設計事務所代表。1978年東京大学工学部建築学科卒業。4年間実務を経験後、渡米し1984年イェール大学建築学科大学院修了。世界を舞台に様々なプロジェクトに従事。2007年にはAIAジャパの会長も務め、グッドデザイン賞、BCS賞など受賞多数。代表事例は、羽田空港国際線ターミナル、国立国際美術館、日本コカ・コーラ新本社ビル他。

長い歳月を積み重ねながらエリアの開発が続き、リニア新幹線の開通も目前に迫ってきた名古屋駅エリア。
その一角に、NAGOYA the TOWERが誕生します。都心立地の名古屋駅エリアにおいて
広大な敷地を擁し、新たなランドマークとして象徴的な存在となる地上42階建ての超高層タワーマンション。
設計にあたってデザイナーに求めたものは、未来の名駅の顔にふさわしいデザインでした。
そこで、分譲マンションはもちろん、羽田空港の国際線ターミナルやホテル、
多種多様な建築物で実績のある光井純氏にトータルなデザイン監修をお願いしました。
実際、このプロジェクトの打診を受けて、現地を見た時にどう感じたか。
そして、どんなコンセプトを発想し、そこから自らの設計思想を具体的なデザインにどのように反映させていったのか。
光井氏の思いを語っていただきました。

1

建築は建築家の作品ではない~
建築デザインの考え方

光井氏は「建築は単に建築家たちの作品ではない」と強調して語っています。
NAGOYA the TOWERのデザインについて語っていただく前に、
光井氏のデザイン観についてお話を伺いました。

 もともとコンピューターやサイエンスに興味があり、大学で電気電子工学を学んでいましたが、次第にデザインと論理性の両方を必要とする建築に惹かれていきました。その場所にしかない、その土地に紐づいた多様な文化的・経済的背景を考えながらロジカルに物事を整理していく、そうした建築家の仕事に向いていると、僭越ながら考えたわけです。
大学を卒業して就職した後、勤務先近くのアメリカ大使館の建築に衝撃を受けて、その設計を担当したシーザー・ペリのもとで建築を学びたいと考え、ペリが教鞭を取っていたアメリカのイェール大学に入学しました。欧米では建築デザインを「街は公共の財産である」と考えています。建物自体は個人や企業のものですから、勝手に中へ入ることはできません。しかし公共空間は束縛されない自由な空間でありみんなの空間である大事な空間として位置付けています。
建築家の仕事の最終目的は、街をデザインし、社会や人の生活を豊かにすることです。建築物が街の景観を汚してはいけません。むしろ景観を良くしていかなければなりません。その場所の文化、地形、気候、暮らし方、歴史などを総合的に捉えて整理し、その街の新しいページを作り上げることが重要です。そのために街のエッセンスを集め、最適な形で盛り込んでいくこと。これが建築家の仕事です。その土地、そこに住む人に思いを馳せる。そういう意味で非常にインタラクティブな関わりをすることによって、建築はもっともっと面白くなります。
建築は建築家の作品と思われがちですが、主役はあくまでも人です。使う人、暮らす人、その土地の文化に強い影響を受けながらその結果生まれる、結晶のようなものだと考えています。ですから、光井純のデザインではなく「街にとって良いデザインとは何か?」という視点を常に大事にしています。

2

名古屋駅エリアでの
プロジェクトの可能性

その土地、そこに住む人に思いを馳せ、インタラクティブな関わりをする。
その姿勢を一貫して持つ光井氏にとって
この立地・環境はどのように映ったのでしょうか。

 名古屋はこれまで持ち家志向が強く都心居住は少なかったように感じます。しかし、人生100年時代、そして核家族化が進んでいくと、一軒家の維持は難しくなっていきます。そうなると、これからは都心居住が増えてきます。最初にプロジェクトのご依頼があった時、現地へ赴き、敷地を歩いて見て回りました。2方が道路に面していてユニークな形をした敷地で、名古屋駅にも近い。とても可能性のある敷地だと考えました。都心を巡る高速道路から、街中から、どこからでもいつも見えるタワーだからこそ、この街のランドスケープになるということが、本当に大切だと考えました。

3

外観デザインのキーワードは
“figurative”

街のランドマークとなるべくデザインされた外観、
そのキーワードとなったのが“figurative”
(抽象的ではなく明らかに現実の対象に基づき、
比喩的、具象的である様)でした。

 我々人間に頭があって、胴体があって、足があるようにそれぞれのタワーの形にも意味、役割があります。建築も同じです。空と接する頂部は建物の顔となる部分です。遠くから見ても「あ、自分の家だ」と誇れるように、王冠、すなわちティアラをモチーフにデザインしました。頭と足を繋ぐ胴体の部分は、広井町線の正面側から見るとデザインがシンメトリーになっています。
 一方で、高速道路側からよく見える部分は、ダイナミックに動きのあるアンシンメトリーなデザインとしています。正面と違うデザインだ、なぜなんだと思うのが面白いと思っています。正面から見るとなんだか人が立っているように見えてきませんか?かわいいなと感じて愛着が湧く。これこそが“figurative”デザインです。

4

“timeless”がコンセプトの
エグゼクティブラウンジ

そして地上29階、都心を借景として臨みながら、
昼は交流の場、夜はバータイム、
時にはパーティスペースとして活用できる
エグゼクティブラウンジのコンセプトは、「タイムレス」です。

 コーヒーを飲んだり、外の景色を眺めたり、「飽きない」というのが非常に大事な空間です。ホテルでは「非日常」を演出することが大事ですが、マンションの場合は洗練された「日常」が一番大事です。デザインに縦格子を取り入れるなど、細やかな作り込みや素材感を活かしたデザインによって、シンプルで、飽きがこないものにいたしました。

5

自然と調和し、
自然を感じさせる場所であること

都心立地でありながらも、5,898.70㎡の広大な敷地を擁し、
アートガーデン、フラワーガーデンなどの庭園や
親水空間を設けたランドスケープと外観デザインとの調和は
どのように考慮し、実現したのかを伺いました。

 基壇部は緑の大地と接する足元です。足元の緑の空間を楽しむことができます。そこで自然の風景と連続して調和するように自然素材である石をふんだんに使いました。建物の中からでも四季を感じさせるように、グランドロビーから外の庭が借景となって大きく見えるように梁を外す構造としました。また、天井を木調で仕上げ、柱と壁の石材は外の樹木の幹の色調に調和させることによって、内外の一体感を作るように意識しました。
 約70%をも占める空地は、名古屋の持ち家志向の方を意識したものです。豊かで、木陰があり、座れる場所があり、水が流れている。自然を感じられて、うわー、すごいなぁと思う。そんな場所を作りたかったです。

建築家の記名性ではなく匿名性にこだわり、
ランドマークとして街にふさわしいデザインを考え、
住まわれる方の日常の営みを意識し、自然との調和を重視した
NAGOYA the TOWERは設計・意匠の細部に至るまで、
光井氏の姿勢と思想が反映されています。
最後に、これからNAGOYA the TOWERに住まわれる方に向けた
メッセージをお願いしました。

 この開発は、超高層の開発ですが、足元の緑が本当に豊かです。この場所で本当に新しい暮らし、ライフスタイルの在り方、そうたものをここに住まわれる方には発見し、楽しんでいただきたいと考えています。

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お問い合わせ
「NAGOYA the TOWER」 現地インフォメーションサロン 0120-758-042

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